厳選した国産信州牛すきやき、しゃぶしゃぶ、焼肉の宗石亭[長野県須坂市]

ギュウブロ

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2009年02月04日
信州すざか みそすき焼3

私の子供の頃の懐かしい味覚をもうひとつ。
すき焼屋の息子は店にあるからといって、いつでも牛肉を口にしていたわけではありません。
あくまで牛肉はお客様用の大切な素材であって、食べ盛りの子供たちにとって最も親しみ深いのはやはり豚肉です。
「エバラ焼肉のタレ」とか「ホットプレート」の存在しない時代には豚肉もすき焼が主流でした。なかでも豚バラ肉のすき焼が我家では最もポピュラーな賄い食のひとつだったのです。
店が忙しく、子供たちの夕食兼賄い食が間に合わないときは「豚バラ肉のすき焼」がよく登場したのを思い出します。店にある豚バラ肉と長葱と割り下があれば、子供でもガス台で作れるので、慌しい師走の頃を思い出す味です。
当店の昔の割り下は味噌を使っていましたので、これがまた豚バラ肉の脂によく合っていて、簡単なわりに深い味わいです。
子供ながらに「豚肉のすき焼はバラ肉に限る」と生意気なことを感じていたのを思い出します。

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豚肉は牛肉に比べ水分が多く、タレの味が滲みこみにくいので牛肉のようにサッと煮て食べても美味しくありません。
特に豚バラ肉は、鍋に脂がチリチリと染み出るまで煮ないと本来の味にならないようです。
割り下に味噌が含まれると適度な濃度が加わり、しっかりと味がつきます。
豚肉と味噌の相性の良さは、豚汁や味噌ラーメンばかりではありません。ご自宅でも豚バラ肉のみそすき焼を是非お試しください。
味噌仕立ての割り下は確か「須坂市観光協会みそ料理乃會」が販売する予定だったように記憶しています。観光協会にお問い合わせください